「知らんがなラジオ」っていう音声コンテンツがあるんですが、ご存知ですか?
この番組は idontknow.tokyo メンバーであるアオキ、ハルタ、ツノダの三人が、日常をアイドントノウしていく中で皆さんと一緒に新しい発見をしていくというもので。
実は私アオキのnote記事や講演の元ネタになってまして。デザインやものづくりをしている方には、きっと(たまには)役に立つPodcastになってます。
今回は、もうすぐ600回を迎える『知らんがなラジオ』の中から、名エピソードをピックアップしていきます。
アオキ
どうもみなさま、ご無沙汰しております!
ツノダ
記事では、お久しぶりです。
ハルタ
ご無沙汰してまーす。
アオキ
今回は三人で「ぜひ聞いてほしい!」と思う名エピソードを順番に挙げていきましょう。
まずはやっぱり、これですね。第66回、食のクロスフェード問題。
ツノダ
食のクロスフェード問題!これはね、間違い無いよね。
アオキ
初期なので音質は良くないんですけどね。
ハルタ
とはいえ、神回だと思います。
アオキ
まさに「アイドントノウ」でしたね。食べるっていう行為に人それぞれの違いがあるなんて、知らなかった。
ツノダ
そうなんだよね。食べる時の口の中身の動かし方なんて誰にも教わらないし共有しないから。びっくりしたね。
アオキ
ちなみに次の第67回ではザリガニワークスさんが登場してて、これもあわせて聞いてほしいです。
ツノダ
じゃあ次。僕は最近のやつから。アオキさんメインのエピソードなんだけど、絶対に皆さんに召し上がってほしいのは 第582回、試作の5段階。
ツノダ
デザイナーはちゃんとコレ聞いておかないとダメくらいの話。
アオキ
これからの定番の「定義」みたいな。たしかに。
ハルタ
『デザインなんて知らない』とかあの時くらい綺麗に整理された、系統立てされた考え方ですよね。
ハルタ
僕は古い順から追っていってて、PodcastじゃなくてYoutubeの時代のものになっちゃうんですけど、第62回、昔話をアイドントノウ。
ハルタ
吉備団子を売るためのっていう。あれ面白かったなあって。
ツノダ
「日本一の!」ってね。おかしいもんね、明らかに。吉備団子がそんな急にいろんな効力を発揮するなんて。
ハルタ
ドラえもんの道具じゃないんだから。
アオキ
さて次は僕ですね。聞き直して面白かったのが第194回、何かのメタファー。
ハルタ
ああ、それ僕も挙げてます。メタファーシリーズの最初って感じですよね。
アオキ
そうそう、だから、そこから続く第206回 カニの爪のようなものだよ もオススメです。
ハルタ
アオキさんがその、カニの爪を使ってカニの肉を取るとよく取れるっていう、自分の体のデザインが、まさか自分の肉を取るための形みたいになってるとは、って言ってて、めっちゃ面白かった。
アオキ
だからカニは「スプーン付き」みたいなもんんだよって。
ツノダ
メタファーシリーズは面白いよね。その後も何かにつけ「これは何かのメタファーんじゃないか」って言ってて。
じゃあ次。
最近のやつで、第580回、偏りを維持する。
ハルタ
あれはよかった。
アオキ
笑えるというよりは、しみじみ味わえる。
ハルタ
えっと、第173回、夢の賞味期限 もよかったですよ。
ハルタ
ツノダさんがもともとバンドマンになるって夢を持っていて、社会人になって2、3年目できっぱり諦めたんだけど、諦めないでそれを続ける道もあったわけで、とはいえ夢って賞味期限ありますよね?みたいな話。
わりとその後の話も展開も面白かったです。
アオキ
これ見落としてたなあ。聞き直してみます。
じゃあ次は、233回、「教えたい欲」があるよ。
アオキ
教えるって良いことのように思えるんだけど、実は食欲や性欲と同じ「欲」だよねって。
ツノダ
本当に、展示会とかにも「教えたいおじさん」って現れるもんね。
アオキ
自分も登壇したり先生やるときとか、わりと気持ちよくなっちゃうタイプなんで。そうじゃないよって。反省するワードをもらえた感じがありました。
ツノダ
じゃあ次は私。タイトルが好きな 第566回、考えたくない。
アオキ
これはねえ、良いオチがついた所で収録を終わらせられなかったのだけ反省しています。考えたくない時ってあるよねって。お買い物する時とかに悩みたくないってやつ。
ツノダ
まあ時代を象徴すると言えば聞こえはいいが。
ハルタ
じゃあ次行きますよ。第413回、メタニンチ
アオキ
これも外せないやつ!僕も挙げてました。
ツノダ
内容も良いんだけど、めっちゃ笑えるっていう。
ハルタ
ためになるし笑える、すごく取れ高が良い。
アオキ
これの元ネタになったイベントをご一緒した本城先生も、これ聴いて笑ってくれました。
じゃあ僕は、115回、セミをアイドントノウ
アオキ
この回は面白いんですけど、とくに11:00以降ですね!そこからが、人生観を変える話が出てくるんです。
僕はこれ以降、考え方がガラっと変わって。虫ってものをちょっとだけ理解できるようになりました。11:00以降は絶対に聞いてください!
ハルタ
最初は他愛ない話なんだけど、ふと芯をついちゃうみたいな、こういう流れめっちゃいいですよね。
ツノダ
じゃあ次。第574回、その先の風景
ツノダ
前半は違う話をしてるんだけど、後半。結構大事なことだったなあって。
アオキ
最初は「スタイル」について話してるんですけど、だんだん、僕たちの理想とするものづくりの形が見えてくるっていう。
ハルタ
すごく為になるやつでしたね。じゃあ次は楽しいやつなんですけど、第239回、人間の羽化。
ハルタ
ようはツノダさんが親戚とかから「小さい時は泣き虫だったのに」とか言われる、大人になってからはもう別の人間なのにって。
ツノダ
こっちは幼虫じゃなくて成虫なんだよっていう。
ハルタ
そのツノダさんの独特の喩えが面白かったです。
アオキ
次は悩ましいんですけど、第170回、作家ものとの付き合い方。
アオキ
アレは本当に、今でもわからない。モヤモヤする話題です。2話連続なんで最後まで聞いてもらえると、言いたいことがわかるかもです。量産を主に活動する僕たちが、一点ものとどう向き合うのかという話。
ツノダ
次はまた、大事なことなんで、面白くなくても聞いてください。
第546回、挑戦ではなく保険
アオキ
うん、大事なこと。
ツノダ
ものづくりっていうのは、挑戦挑戦って言われるけど、そういう側面だけではないですよって話ですね。
ハルタ
僕は第200回、ハンドルワークとアクセルワーク
ハルタ
これもツノダさんの話で。会社を進める上で、アクセルだけじゃなくてハンドルワークもあるよっていう。その辺の喩えが逸品で。僕のチョイスの中では珍しく為になったやるなんですけど。面白かったです。
アオキ
じゃあ僕は、324回、MMR世代。
アオキ
物事をグラデーションとして見るっていう大事なことを、大事じゃなく喋ってます。
ツノダ
僕としては挟んでおきたいのが、510回、モヤるアート
アオキ
この回はツノダさんの転換期でしたよね。アートってなんやねんっていうスタンスだったのに。
ツノダ
アートの役割が見えたっていうか。どうしてもデザイン的にアートを解釈してしまっていて、わけわかんないじゃんってモヤモヤしてたんだけど、違う、わけわかんないから良いんじゃん!って。
よくこんな、わかんないものを作ったなってことに感動できるようになった。
アオキ
今の時代に必要な観点ですよね。なんでも分かりやすくしますから最近は。
ハルタ
僕はもう、ものすごくくだらない、285回、導かれるアホ男子
アオキ
僕がローラーブレードで怪我をしたってところから
ハルタ
そんなことしたら絶対に怪我するって分かってるのにやっちゃいがち、男子ってバカだよねって話をしてて本当くだらないけど面白かったです。
アオキ
性別としての男子というよりは、精神的カテゴリーとしての「男子」って感じですよね。
ハルタ
な気がしますね。それを指してると思います。
アオキ
次は、うーん、459回、声。
アオキ
角田さんの声がおかしいやつ。
ハルタ
これはマストですね。声で遊んでくれてたし。箸休め的に楽しんでもらえるとすごく良いと思う。
ツノダ
あの声で各所で人気者になったからね。
じゃあ次は真面目なやつ。第541回、時間は潰すな。
ツノダ
アオキさんが子ども達からゲームを取り上げた結果、とんでもないクリエイティブが生まれたってことから学びとる会。
アオキ
たしかにあの時の「時間は潰すな」は何度も思い出す言葉です。
ツノダ
拾い集めて塊にすると何かに至るんだとか、そういう話ですね。
ハルタ
じゃあ次はくだらないやつをまとめて。
第286回 おねしょ&おもらし
ハルタ
第319回 おもしろい夢をみた
アオキ
じゃああとは僕もサクサクと。
176回、孤独の価値
ツノダ
僕も最後に、486回、単純な構造に至る複雑な道のり
アオキ
じゃあすみません、僕も最後にザザっとあげます。
第447回、霊界との太いパイプ
アオキ
第372回、商標は自分でとれる
アオキ
第148回、作ってからYeah!
アオキ
そんなところですね。
ツノダ
くだらないのも、ためになるやつも、交互に出てる感じで、ちょうど良いんじゃないかな。
ハルタ
そうですね。挙げた順番で聴いてもらえると、けっこう良いかもしれないです。
アオキ
というわけで、idontontknow.tokyoの知らんがなラジオを通じて、これからもみなさんと一緒に、新しい発見をしていきたいと思います!
ありがとうございました。
ツノダ ハルタ
ありがとうございました!