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2018年5月9日にオールユアーズの木村さんとアイドントノウ青木とでライブ配信を行いました。当日の録画をこちらからご覧頂けます。
今回は当日話された内容の一部を記事化したものの、第2話になります。
木村 それで昨夜「なんで簡易包装で送るの?」ってメールされたときに、僕もちょっと考えて見たんですよ。僕たちのスタンスってなんなんだろうかって。
木村 僕らの流儀でいうと、青木さんの軸の図で言うならですけど、もっと長い時間軸で見てるイメージなんです。
そもそも自分たちをそこまで信頼してない。クオリティっていうのは、お客さんと、ユーザーさんと一緒に作って行く時間が長ければ長いほど良いっていう発想なんですね。ユーザーのフィードバックを受けながらどんどん改良していく。
青木 こう、横軸がググーッと伸びちゃうってことですね
木村 そうそう。ちょっとこう、書いてみますよ。僕らはもうちょっと長い目線で見ていて、僕らはわりと、この時点とかでクラウドファンディングにリリースしちゃうんです。
青木 僕たちからすると手前に思える段階で、お客さんを巻き込んじゃうんですね。
木村 そうそう。僕ら三年くらい同じ商品を売っているものもあるんですけど、マイナーチェンジ4回しているものもあるんですよ。
たとえば青木さんがいま着てるワンスイングパーカーも、丈の長さ変えたり、フィット変えたりとか、使ってもらわないとわからないところをアップデートしているんです。
青木 なるほど。それでわかってきたんですけど、僕にとってはクラウドファンディングは発表の場だったんですけど、木村さんにとっては実験の場だったって事ですね。
木村 そうそう、そうです。僕らの場合は、さっきの青木さんの図で言うなら「アリ」のところで、もうクラウドファンディングに出しちゃう。そこから先は、クラウドファンディング募集期間に、お客さんと一緒になって高めて行くイメージなんです。
青木 だからか。FOAMの試作できたときも、木村さんはすぐSNSにアップしようとして。僕それ止めたんですよね。「発表まで秘密にしないと!」って。
木村 基本的に、僕たちのことは知らない人のほうが多いっていう考えなんです。だから、現時点で知ってくれている人、つまり僕たちをSNSでフォローしてくれてる人たちになると思うんですけど、そういう人はみんな、一緒に製品を作る仲間であり開発者だと思ってますね。
青木 なるほど。僕はやっぱり根本がプロダクトデザイナーなところがあって、さらにApple的な、秘密にして秘密にして、完全な状態で発表することを「かっこいい!」って思ってしまう部分もあるんですよね。
木村さんは、どっちかっていうとGoogleっぽいのかな。ベータ版とかでどんどん使ってもらう感じ。
木村 モノによって特性が違うっていうのもありますよね。ウチの場合は特にサイズとかシルエットとかの調整があるから、できるだけ早く使ってもらわないとわからないというのはあるかもしれないです。
青木 木村さんと僕は、どこからがメンバーで、どこからがお客さんという線引きが違う、というか、木村さんはそこが、線じゃなくてグラデーションみたいになってる。そこが違うということか。
木村 基本的には(発表した段階では)全員には届かないっていう考えがベースにあります。
青木 なるほど。ガッテンしました。
木村 ありがとうございます。
青木 その上で、違う質問をしていいですか?
木村 はい
青木 オールユアーズさんって、最近、プロジェクト並行しすぎてません?
青木 僕がいいなあと思ってたオールユアーズさんって、ある期間、1つの製品の説明しかしない。ただし、その1つの説明をすごく丁寧にやっていくっていうやり方だったんです。
でも、えっと、いまいくつ並行してます?
木村 クラウドファンディングではFOAM、ショートパンツ、セットアップだから3つ。そこに新店舗のオープンも重なって、しっちゃかめっちゃかになってますね。
青木 それって何か狙いがあってって感じなんですか?
木村 そうですね。僕たちは「勝ちパターンを作らない」「常に実験する」って気持ちでやっているんですけど、昨年一年は「1個1個丁寧に」でやってきた。
それでちょうど一年たった今は、複数本の積み上げで、1プロジェクトあたりの売り上げを越えられるかどうかというのを実験し始めたタイミングでした。
青木 新しい実験スタートのタイミングだった、と。たしかにジャニーズ式というか、抱き合わせで全体を底上げするみたいな考え方も無しではないと思います。
木村 説明の密度を落とさずにプロジェクトを並行できれば、お客さんとしても選択肢が増えるし、と思って並行してみたんですけど。実際のところ、コンテンツ作成が追いつかない!
青木 リソースが追いつかない。
木村 そう!並行する前はむしろ効率が良くなるかと思ったんですけど、ダメでした。分散しちゃって。
木村 個々のプロジェクトの成功とか失敗とかとは別の話なんですけど、単純に説明の密度が薄くなっちゃってて。そこは正直、謝りたいなと思って。本当にすみません。
青木 はははは!
まあ、謝るのは意味ないですよ、ここから何をやるかですから。
木村 そうそう。これがわかったという前提で、ちゃんとやりたいなあと。
青木 ですね。僕も、直接話し合った方が建設的かなと思って今日の配信につながったので。
木村 今回のFOAMに関しては、いろんな使い方ができるぞって段階から、まだもっと深掘りできてない。伝えられてないんです。本当は、1人1人がどう使っているか、何が長所で何が短所かをもっと明確にして、しっかり伝えていかないといけない。
青木 さっきのグラフで言えば、どちらの曲線を描くにせよ、少なくとも、現状は、手前の段階すぎるのは良くないってことですよね。
木村 そうすね。なので、気を取り直して!あと10日程度ですけど、分散せずに集中して!FOAMのことを分析しまくって伝えまくる。FOAM祭りを始めないといけないですね。
青木 それじゃあ、がんばっていきましょうか!ここからをお楽しみに、ということで。
木村 はい、行きましょう!
(おわり)
アイドントノウはじめてのコラボレーションの試み。
かるく、やさしく、うけとめる。人にも服にも心地よいハンガー
FOAM(フォーム)
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