角田 どうもこんにちは。
twelvetoneの角田(ツノダ:写真左)です。
治田 TENTの治田(ハルタ:写真中央左)です。
田久保 グラフィックデザイナーの田久保(タクボ:写真中央右)です。
青木 TENTの青木(アオキ:写真右)です。
治田 この場所 idontknow.tokyo は、それぞれ独立したデザイナーである僕たちが協力して新しい商品を作るアイドントノウ というプロジェクトのWebサイトです。
角田 アイドントノウ。つまり、「僕たちは本当は、まだ何も知らない」をテーマに、知っていると思っていることも、知らないと思って、ゼロから作り上げるというね。
田久保 今回も、そもそも僕たちがその新商品を作ろうと思ったきっかけや、その開発プロセスについてたっぷりお話ししていきましょう。
青木 これまでに公開された記事については、この目次からどうぞ。
考える道具を考える
第1弾製品 HINGE(ヒンジ)の開発のきっかけやプロセスについてお話しています。
考えるゲームを考える
第2弾製品 CUBOID(キューボイド)の開発のきっかけやプロセスについてお話しています。
考えるサイズを考える
第1弾製品 HINGE(ヒンジ)の新しいサイズ展開について、ユーザーの方の声や開発プロセスについてお話ししています。
1.ひらめきのタイミング
青木 ということで、「考える道具を考える」HINGE、そして「考えるゲームを考える」CUBOIDと、製品を次々発表した我々ですが。
角田 考えること、アイデアを生むことに関わる製品を作ってきたわけですけど、次は何をつくりますかという話からいきましょうか
治田 では僕からみなさんに1つ質問があります。
田久保 質問ですか、はい。
治田 アイデアがひらめく瞬間ってあるじゃないですか。みなさんは、どういう時にひらめくことが多いですか?
青木 シャワー浴びてるときとか、よくありますね。
角田 HINGE A6 のときにも少し話したけど、手ぶらで散歩中とかがけっこうあるかなー
田久保 僕も歩いている時とかありますね。電車や車で移動中にもあるかな。
青木 移動中、たしかに。
僕は自転車通勤しているので、自転車に乗っていてひらめくこと、あります。
治田 僕も自転車に乗ったり、電車に乗ったり、歩いたり。いろんな移動手段を使って通勤していて、そういう時にアイデアを閃くことが多いんです。
でもそれで1つだけ困ったことがありまして。
田久保 困ったこと。
治田 はい。それは、バッグについてなんですけど。
角田 バッグについて。ふむふむ。
治田 僕はもともとトートバックが好きで、社会人になってからずっとトート派だったんです。でも自転車に乗る時にはトートバッグだと成立しないんですよ。
青木 たしかにカゴのない自転車の場合には、肩にかけるしかない。そしてズレ落ちちゃいますよね。
治田 それでリュックを探してみたんですけど、トートと比べると大げさなものが多くて。2WAYバッグというのも探して使ってみたんですけど、それもどっちつかずというか、中途半端なんですよね。
角田 ベルトがわしゃわしゃになってたりとか。
田久保 HINGE(ヒンジ)の時も話題になりましたけど、そういうちょっとしたストレスも思考の妨げになりがちですよね。
治田 そうです。視覚的なノイズは極力省きたい。なので、どの状態でも綺麗にまとまっている2WAYバッグみたいなものがあればいいんですけど、なかなかそういうのは無くって。
治田 あと、リュックも2WAYバッグも、数多くポケットがついていたりするじゃないですか。あれもどうも苦手で。
青木 ポケットが多すぎると、どこに入れたか忘れて後から探すのが大変になること、僕はよくあります。
角田 そうそう。「どこに入れたっけ?」って覚えとくために、脳の容量を使いたくないんだよね。
田久保 たしかに最近はスマートフォンなどのデバイスが進化したおかげで普段はそれほど沢山の物を持ち歩かないので、ポケットは少なくてもいいかもしれないですね。
角田 それはあるかも。じゃあちょっと、みんな普段はどれくらいの荷物を持ち歩いているのか。見てみましょうか。
治田 いいですね。見てみましょう。
それではまずは僕からいきますよ。