青木 さて、お金をテーマに考えようということですけど、まずはどうしましょうか。
角田 前回みたいに持論を展開しても良いんだけど、その辺はまたFacebookページでのライブ配信で話すとして。やっぱり僕たちはプロダクトデザイナーなので。具体的なモノを起点に考えてみると良いかもね。
治田 たしかに。ではお金に関係する身近なモノで言うと「財布」なんてどうですか?
青木 いいですね。じゃあまずは、自分たちが使っている財布を順番に見ていきましょっか。
2.財布を見てみよう
角田 じゃあ僕から行こうかな。僕はこんな革の財布を使ってます。
青木 けっこう膨らんでますね。バッグの時みたいに、中身も見せてもらっていいですか?
角田 おっけー。中身を出してみるわ。
青木 レシートとか宅急便の伝票とかがリアルすぎて、なんか押収したモノみたいになっちゃった。
治田 すごい、めっちゃカード入ってますね。
角田 普段こうやって並べることないから今気づいたんだけど、年に1回使うかどうかってカードも入ってたわ。
青木 小銭は無いんですか?
角田 小銭はポケットに直で入れちゃってる。
治田 なるほどなあ、じゃあ次は僕行きますね。僕はこれです。MINIMALIGHTのPLAY-WALLET ってやつ。
角田 小っさ!
治田 めっちゃ小さいですよね。じゃあ中身を出してみますね。
角田 小っさいわりには、けっこう入ってるんだね。
青木 カードは少なめですけど、レシートがどっさり出てきましたね。
治田 この財布にしてから、カードは最低限のものだけ持つようになりました。レシートは、あとで経費処理しようとしてるものをとりあえず入れちゃってますね。財布がモリモリになるんで、あんまり入れたくないとは思いつつ。
青木 なるほどなあ。じゃあ僕の番ですね。僕も、治田さんと同じくMINIMALIGHTの財布を使ってます。
青木 僕も角田さんみたいに、持ってるカード全部財布に入れちゃう派だったんですけど、この財布にしてからは、治田さんと同じく最低限のカードだけになりました。
青木 そんなわけで、みんなの財布と中身を見たんですけど、次はどうしましょっか。
角田 そうねえ。今使ってる財布に不満とかある?
治田 僕は特に不満はないですねえ。
角田 僕も無いかな。壊れるまでは使おうと思ってるから。
青木 僕もないですね。MINIMALIGHTの財布が、嫉妬するほど良くできてて。何も不満がないんですよね。
角田 みんな財布には不満がないことはわかった。でもね、財布の中身を並べてみて、実は僕は気づいたことが1つあります。
治田 なんでしょ?
角田 カードって整然と並んでるけど、レシートとか宅急便の伝票とかって、なんかゴチャっとしてて、嫌じゃない?
青木 確かに。サイズがバラバラだし、薄っぺらいからシワシワになったりもする。
治田 しかも経費とかの都合上、簡単に捨てるわけにもいかないし。
角田 財布に入れといたら入れといたで、折れ曲がったり破れたり、印刷が消えてたりもする。
青木 そうなんですよね!だから僕は、事務所ついたら財布からレシートを出すようにしてるんです。
だけど毎回すぐに経費処理をする時間があるわけでもないから、その辺にとりあえず置いとくわけです。そうすると、見てください、こんな状態。
角田 うわー!わかるわかる。
治田 あるあるですね。僕も机にそんな感じでグチャっと置いちゃってます。
青木 ひどいときはレシートだけじゃなくて、名刺とかハガキとかも置いちゃう。
治田 青木さん、けっこう長い間、この状態だったりもしますよね。
青木 ばれてましたか。
青木 しかも実はこれだけじゃないんです。さらにペンやらSDカードやらの小物が置かれることもしばしば、、
治田 うわー!
角田 HINGEを作るときに「視覚的ノイズがアイデア出しの邪魔になる」って散々言っていた人が、よくこんな状態で作業してるよね。
青木 もちろん定期的に片付けはするんです。でも、こういう瞬間ってありません?
角田 うん、すごく気持ちがわかる。こういう事ってあるよね。
治田 多かれ少なかれ、机の上にとりあえず置いとくみたいなことは、やりますよね。
角田 じゃあさ、財布には不満は無かったわけだけど、ここは何か考えようがあるんじゃないのかな。
青木 それだ!そうですね。
青木 レシートや名刺やハガキなど「机の上にとりあえず置いてしまうアレコレをなんとかするモノ」を考えるというのはどうでしょう?
治田 いいですね。もしそれ解決できたら、僕は欲しいな。
角田 まあ「お金」をテーマにという壮大な話から、ずいぶん身近なところに落ち着いたけど。
青木 ま、まずは手元から。一歩ずついきましょう。
まとめ
机の上に「とりあえず」置いてしまう
・レシートや領収書
・名刺やショップカード
・ハガキやダイレクトメール
・その他の小物
僕たちは、そんなアレコレをなんとかするものが欲しい!
次回、いよいよ製品の全貌が明らかになるっ