2019年3月。

アイドントノウの青木は、岐阜県にある美殿町という町へやってきました。




この町には「まちでつくるビル」というちょっとユニークなビルがあります。 



このビル2階に、小さなお店がオープンしました。

お店の名前は work/shop

プロダクトデザイン事務所に併設された小さなセレクトショップです。


実はこのお店、
初代CUBOID(キューボイド)チャンピオンごまちゃん選手と、第3位のっち選手が始めたお店なのです。

(当時の写真)


今回は、「世界王者は現在(チャンピオンはいま)」と題して、2人がこのお店をオープンするに至った経緯をインタビューしてきます。




work/shop
岐阜県岐阜市美殿町17 まちでつくるビル2F
050-3698-4556
営業日 第3日曜を含め、月数日間のみの営業
営業時間 11:00~18:00
4月の営業日 4/6-7 4/18-21
*5月以降の営業日はSNS等で更新予定。
公式Instagram











青木 こんにちは、お邪魔しまーす


ごまちゃん選手(写真左:以降、後藤さんと表記)
こんにちは、どうぞどうぞ


のっち選手(写真右:以降、野口さんと表記)
こんにちはー。


青木 今日は2人のお子さん士朗くんも参加ということで。会長、よろしくお願いします。


士朗会長 きゅーきゅーしゃ!ぱっかー、すーぱーあんびゅらんす! 



青木 会長もご機嫌ということで、さて。まずはお店のお話に入る前に確認しておきたいのですが

このお2人、第一回CUBOID世界大会でチャンピオンと第3位を勝ち取った夫妻なのですが、実は、普段はCUBOID選手以外の顔を持っているということで


野口さん そりゃあ普段は仕事してますよ!




後藤さん COMULA(コムラ)という会社名で、野口くんは工業デザイナーとして、私はコピーライターとして2人で活動してます。


(5月に第二子を出産予定の後藤さん)




株式会社COMULAは、工業デザイナーとコピーライター/PRによる「メーカーをつくるデザイン会社」です。

商品企画・デザインの提案はもちろん、必要な工場の選定や経営状況に応じた製造計画から、量産管理、販促・広報戦略まで、「商品を開発し、広め、売る」ための全てのタスクをクライアントと協力しながら行っています。
プロジェクトのゴールを定め、達成までの道筋をつくり、あらゆる可能性を考えながらガイドをすることで、ものづくりだけでなく、メーカーづくりにも携わっています。




青木
 そんなCOMULAさんが今回、このwork/shopをオープンしたということですけど、プロダクトデザインとコピーライティングを主な業務として5年間活動した今、物販のセレクトショップを始めるに至った経緯などを教えてください。


野口さん そもそもでいうと、僕は元々、ギフレフというイベントをきっかけに独立しました。



※ギフレク 
岐阜のクリエイターの創造力で岐阜をもっと面白くしていこうという運動。2010年、2011年に開催された。

(当時の写真)


野口さん この運動は、この地域に住むクリエイターが自分たちの手で街を盛り上げていくという、いわゆる「まちづくり」の活動だったんですけど、この経験が結構楽しかったんです。


青木 ふむふむ


野口さん 一方で、独立後にプロダクトデザイナーとして活動する中で「この仕事って"まちづくり"とはマッチングがあまり良くないかもしれないぞ?」って気づいたんです。


青木 それは例えば、他の職種なら、もっと相性が良い場合があるということですか?


野口さん そうですね。近い職種で言っても、たとえば、この商店街でお菓子のお店を開きたい人がいた場合に、建築であれば店舗デザイン、グラフィックであればWebやチラシで関わることができます。



青木 なるほど。でもそういうスキルのうちのいくつかは、COMULAさんも持 ってますよね?


野口さん もちろんそういった業務に関わることも少なからずあるんですけど、プロダクトデザインに限って言えば、この街の、例えば商店街などと直接関わりを持つことは難しいと感じました。


後藤さん 私もコピーライターや編集者として活動する中で「まちづくり」との接点を持ちたかったんですけど、フリーペーパーやリトルプレスなどは、すでに沢山の人が始めていたので、同じことをしても意味がないなと思っていました。


野口さん そうして2人で話していくうちに、ショップを運営してしまうというのもストレートで良いじゃないかって思ったんです。自分たちが作ったもの、自分たちが良いと思ったものを、合わせてこの街で見せていくっていう。


後藤さん 店舗もメディアになり得るんじゃないかなと。私たちの思いだったり、この街の魅力であったりを伝える方法として、ショップというのは1つの形になり得るんじゃないかと思いました。


まちでつくるビルにほど近い、柳ヶ瀬商店街で毎月第3日曜に開催される「サンデービルヂングマーケット」の様子。200店舗近くの出店があります。work/shopのオープンも、毎月そのサンビルに合わせる予定です。




野口さん この街の特徴として、物販のお店が少ないという部分も、もう1つの理由です。


青木 岐阜駅のすぐ近くの商店街で、ユニークなお店も沢山ある印象なのですが


後藤さん 飲食店や和菓子屋さん、洋菓子屋さんは多いですね。


美殿町商店街にある、慶応元年創業の老舗和菓子店「おきなや総本舗」



野口さん でも、僕たちプロダクトデザイナーが関わるような製品を販売している店はとても少ないです。全国的に人気のあるブランドさんも、だいたい販売店は名古屋、静岡、長野、、、という感じで、岐阜は飛ばされてしまうことが多いですね。


青木 商圏として、名古屋に包括されているような部分もあるのかもしれないですね。


野口さん この街に揃っているコンテンツとして、面白い物販のお店があると、個人的にも嬉しいなと。




青木 ちなみに、このお店に並ぶ商品についてセレクトのポイントなどはありますか?


野口さん 基本的には、僕たちが関わったクライアントワークの製品を中心にしています。


後藤さん でもそれが主役になりすぎても面白くないし、その製品がどんな価値を提供するのか、どんな暮らしを実現するのかを丁寧に提案していけると良いのかなと。


野口さん たとえばこのflames(フレイムス)がわかりやすいんですけど、バーベキューのプロダクトブランドを立ち上げましたと。



野口さん でもバーベキューで使う道具の全てをこのブランドで作ることは不可能なんですよね。


青木 世の中にすでにあるものを作っても、というのもありますもんね。


野口さん そうですね。なので、バーベキューそのものの楽しさを伝えられるようなアイテムが並んでいたりします。


(TENTがデザインを担当した製品も並んでいた)



青木 この製品はなんですか?


野口さん 僕たちが関わった「パパママカット応援団」というブランドの商品です。



野口さん これはお父さんやお母さんが自分の子供の髪の毛を切るための道具なんですけど、子供向け商品でもあり、DIYな要素も含んでいる。

ここから広げて、DARUMA THREADっていう裁縫のブランドであったり、学研のダンボール工作シリーズなんかを置いています。




後藤さん 他にも、テントやタープ、靴紐など自由に使える紐だったり、ナイフの組み立てキットだったりを扱っているんですけど

やっぱりCOMULAはプロダクトデザインの事務所でもあるので、作る楽しさみたいなことも、この街に伝えられるショップにしていきたいなと思っています。




青木 ショップ営業中は、お2人に会って話せたりするんですか?


野口さん もちろんです!会いに行けるデザイナーなんで。


青木 なるほど。”ふらっと会いに行けるプロダクトデザイナー”。意外とこれまでには、いなかったかもしれない。


野口さん 岐阜のこの辺りって名の知れたメーカーは少ないんですけど、ちょっと郊外に行けば、工場は沢山あるんです。その中でも自社ブランドを作っていきたいという人が沢山いる。

でもそういう方と出会うのってなかなか難しくて。県や行政が主導するマッチング事業はあるんですけど



青木 そういう出会いだと、デザイナーは「先生!」って言われちゃったりしますよね


野口さん 僕はデザイナーは「先生」ではなくて、ホームページにも書いているんですけど「ガイド」のような役割だと考えているんです。


野口さん だから、日常生活の中でふらっと会いに行ける「お店」はいいなと思って。まだちゃんとした予定は立てていないんですけど「無料デザイン相談会」みないなこともやりたいと思ってます。


青木 それは良さそうですね。デザイナーって、本当にピンからキリまでいる業種で。「合わない人だったらどうしよう」と不安になられてしまうのもよくわかります。まずは会って話してみるというのは、お互いにとって良さそうですね。


後藤さん このお店に来て、いいなって思ってくれる人は、きっと相性が良い人だと思いますし。お店は、その確認のための場所でもあるのかもしれません。




青木 まだオープンしたてなので、なかなか言葉にするのは難しいのかもしれないですけど、お店を始めた感触はどうですか?


野口さん オープン前に、デザイナーではなくショップのバイヤーという立場で様々なメーカーさんとやりとりした中で、ものすごく沢山の学びがありました。


後藤さん みんなに愛されているブランドっていうのは、製品の良さはもちろんなんですけど、窓口になる営業の方のレスポンスの速さだとか対応だとかが、とても丁寧なんです。

そういう1つ1つのやりとりから「ブランドっていうのはこうして育っていくんだなあ」と、とても勉強になっています。


野口さん これまでに自分たちが立ち上げに関わった様々なブランドでの、自分たちの対応を思い出したりしながら、全体的に、反省!の毎日ですね。みなさん、本当に誠実に丁寧にやられています。




野口さん お店をやりたくなった理由として、もう1つお話していいですか?


青木 どうぞどうぞ。


野口さん 普段プロダクトデザイナーとして、どちらかというとメーカーの立場から商品開発をしている身として、お店には悔しさを感じることもあるんですよね。

たとえば、中川政七商店さんみたいな在り方。あそこの提案って、お店で世界観を作るからこそできている部分が多い。メーカーだとなかなかできないんです。

ちょっと気の利いた布巾
などを、仕入れだけじゃなくて、新しく作って出している。これってプロダクトデザイナーとしてメーカーと関わる立場では、なかなかできないことです。


青木 たしかに、ちょっと気の利いた布巾を作りましょうという提案をクライアントへプレゼンテーションするというのは、プロダクトデザイナーとしてはなかなかイメージできないかもしれないです。


野口さん そういう軽やかな商品開発をしてみたかったというのもありますね。レジ横にさりげなく置かれてる商品みたいな、気軽に買えるものを、お店という形であれば提案できるのではないかなと。


青木 この軍手なんかが、そういう製品になりますか。



野口さん そうです。オリジナルの、500円の軍手です。


青木 うおっ、お手頃。


後藤さん この軍手も、この店の、この棚にあることで伝わることがある。


野口さん 特別なものではないけれど、ふらっと買ってしまうようなもの。そういう力加減の物もいいなと思って、いろいろ仕込んでいるところです。



青木 ちなみに、さすが世界チャンピオンの店ということで、僕たちidontknow.tokyoのCUBOIDも扱っていただけてますよね。その辺りはいかがですか?


後藤さん レセプションのときは、私はなかなか対戦してる時間がなかったんですが、興味を持ってくれた人に1分くらいでサクッと説明して、あとは知り合い同士で自由に遊んでもらいました。




野口さん CUBOIDはシンプルなルールで大人も子供もすぐに遊べるところが何よりも良いです。すぐに理解できるので、レセプションでも一回やると「これ、おもしろい!」ってどんどん広がっていった感じです。

平面じゃなく立体で遊べるので、いつも使わない脳を使えるというか、いつも考えないことを考えるので、とても楽しいです。




後藤さん あと「シンプルだから、飾っておいてもかっこいいね!」みたいなことを言ってくれた人もいました。

ボードゲームって、どれもデザインがコテコテしていたり、子ども向けな感じだったり、大げさなデザインのものも多いけど「ここまでシンプルなのに奥深くて面白いっていいね」って。これは確かに、と思いました。




後藤さん 私も一応、初代チャンピオンとはいえ、初CUBOIDの人と対戦すると、思いもしなかった手を打たれて あたふた したりします。

戦法も勝ち手も、攻め方も守り方もたくさんあるので「場数踏んでるから必ず強い」ってわけじゃないところがおもしろい。

小学生の男の子と勝負した時は、途中から「お、これやばいぞ」と思って本気で勝ちに行って、なんとか苦し紛れに(大人気なく)勝った感じでした。




後藤さん うちでの試遊は、特に小学生くらいの子に人気でした。
オープン日の午前中に来て、お父さんと勝負した小学生の女の子がとても楽しそうにプレイしていて。

夕方もう一回戻って来てくれて「娘があのゲームが欲しいって…」と購入されました。


野口さん 別の買った方からは「あの後ハマって家でみんなでやってます」とメッセージをいただきました。CUBOIDって面白さを他の人に伝えたくなる魅力がありますよね。いろんな人と対戦したくなる。




後藤さん 置いてあるだけではなかなかCUBOIDの楽しさは伝わらないので、work/shopに来た人には、どんどん遊んでもらって、CUBOIDの楽しさを知って欲しいです。

ここwork/shopから、岐阜の競技人口増やして、岐阜大会とかしたいなあ。




青木 ぜひここで、岐阜大会や、なんなら世界大会の開催なんかもさせてもらえると嬉しいです。


野口さん おお、いいですねそれは。何かしらできないか、検討しましょう!


士朗会長 すーぱーあんびゅらんす!






ーFACTORY(工場)が、決められたものを効率的に製造する場所とするならば、WORKSHOP(工房)は、何ができるかわからない状態から試行錯誤しながら作り上げていく場所と言えます。


今回お話を伺いながら、プロダクトデザイン事務所に併設されたwork/shopは、仕事と街との接点として、何が起きるかわからないワクワクする場所になっていくのだなあと羨ましくなりました。


お近くにお住まいの方は、インタビューにもあるように、ふらっと立ち寄ってみてください。もちろん、初代世界チャンピオンとCUBOIDの試遊もできますからね!









work/shop(ワークショップ)
岐阜県岐阜市美殿町17 まちでつくるビル2F
050-3698-4556
営業日 第3日曜を含め、月数日間のみの営業
営業時間 11:00~18:00
4月の営業日 4/6-7 4/18-21
*5月以降の営業日はSNS等で更新予定。


最後まで読んでくれたあなたにお得なお知らせです。このムービーの最後に出てくるクーポンコードを使って、CUBOIDをお得に購入できます。ぜひ見てみてください。





立体思考で活路を開く
最もミニマルなボードゲーム

CUBOID

price : ¥4,500-(税抜き)
size : W150 × D150 × H18
material : Wood 

Made in Japan






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