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青木 残ったのが3つ目の壁であるインプットとアウトプットとの壁ですね。
「アイデアを出す」と言うと、何もないところで自分の頭から全てを生み出すようなイメージがあると思うんですが。
治田 密室でカンヅメになって絞り出すようなイメージですね。
青木 はい、その方法だと辛くなっちゃって、10年以上もアイデア出し続ける暮らしなんてできなくなっちゃうんですよね。
そこでオススメしたいのは、どこからがインプットでどこからがアイデアかわからなくなるような状態になること。
角田 うーん、具体的にはどうやるの?
青木 ワークショップのときにやったのは、
まずHINGEに真っ白な紙を用意してもらってから
1. idontknowメンバーのトークショーを聞く
2. 話を聞きながら、文字だけでなく絵や図も使ってメモを取る
3. 異論、反論、連想など、思いついたことも全て紙に書く
という方法です。
青木 人の話を聞いている状態って、意外と連想とかがパッパッと浮かびません?
角田 たしかに適度に新しい刺激があるから、思い浮かびやすかったりするかもね
青木 最初にやった、スマイルを描いてそこに落書きを書き足していくのと同じで、人の発言のメモを起点にしているので、案外スラスラ書けちゃう。
反論やら連想やらを書いていくと、それまで考えもしなかった仮説に至ったりとかが結構あるんです。
角田 なるほどねー 。それで会場の皆さんに、実際に僕達のトークを聞いてもらいつつ、この「インプットとアウトプット」を自由にやってもらったわけだけど
角田 これがねー、みんな違ってみんな良いというか、1枚の紙に書くだけでも人それぞれこうも違うんや!って面白かったね。
青木 この後は、参加者のみなさん、隣の人どうしなんかで、自由にディスカッションしていただいて終了しました。
治田 同じトークを聞いていても、人それぞれ気になるポイントが違っていたりして。ディスカッションも結構もりあがってましたね。
青木 そんなわけで、身も蓋もない言い方をしてしまえば、HINGEを使って、落書きして、メモして、おしゃべりした。そんなワークショップでした。
角田 あっさりしてるなー
青木 このワークショップ自体でアイデアを出すと言うのが目的なのではなくて、今回やったことを日常的に繰り返すことで、アイデアを出す身体が徐々に作られていくというイメージですね。
治田 継続して素振りを続けよう、ということですね。
青木 はい。ということで、3つの壁を取り去るのに最適な、こんな素敵なツールがありますので、まだ使っていない方は、ぜひどうぞ!
角田 ここで宣伝か!
治田 そんな「HINGEアイデアワークショップ」を経て、次回はいよいよ「第1回CUBOID世界大会(後半)」を振り返ります。
角田 果たして世界チャンピオンは誰になるのか?乞うご期待です。