一人ではなく
仲間とだから
できることがあります。
しかし、人が集まるほどに
意識はバラバラになりやすく
意見はまとまりにくくなります。
チームの意識を共有し
みんなで最高のアイデアを
生み出すために
最もミニマルで
楽しい方法をつくりました。
ツノダ
はい、今回も出ました。説明を聞かないと何も分からないやーつ。
ハルタ
まずは、中身を見てみましょうか。
アオキ
はい、こんな感じのスリーブがかけられた黒い箱がありまして。
アオキ
この箱を開くと、説明書が登場しまして。
アオキ
全ての中身を出すと、こんな感じです。
ツノダ
説明書と、100枚のA6用紙が2セット、サインペンが3本、そしてフタとハコだね。まず注目したいのが、このA6用紙なんだけど。
ツノダ
これまで僕らは「最高のアイデアを生み出すにはA4コピー用紙だ」って言ってきたじゃない。なんで今回はA6を推すのかな?
アオキ
はい。これには歴史がありまして。話は12年以上前にさかのぼります。
ツノダ
さかのぼるなあ!
2.小さいから広げられる
ハルタ
12年以上前。TENTを結成する前、アオキさんが会社勤めしてた頃ですね。
アオキ
はい。その頃はチームでアイデアを出し合うとなると、個人でスケッチを描いて、図面を描き、試作して、資料などを作り込んだ上でチームで共有しあうみたいなことをしてました。
ツノダ
いわゆる「コンペ形式」というか。各人のアイデアを戦わせる感じだよね。
アオキ
はい、当時からあの方法は効率が悪いなあと思ってたんですよね。
たとえば1週間で締め切りだとしたら、1週間後にならないとチームの他の人が何してるか分からないし、1週間も悩んだ成果って個人的な思い入れが強くなってしまうから、ちょっとした指摘とかも受け入れにくくなる。
ハルタ
結果として、チーム内での「個人の勝ち負け」みたいになりがちだし。
アオキ
そうなんです。で、TENT結成当初もそんな感じだったんですけど、やっぱり効率が悪くて。
そうして考え出したのが、このA6用紙を使った情報共有です。思いついたアイデアをA6用紙に描いて常に壁に貼っておく。
アオキ
これならわざわざ「アイデア会議」みたいな時間を設けなくても隙間時間で描けるし、貼ってあるアイデアを見て、さらにブラッシュアップしたアイデアを追加することができる。
ハルタ
やってみてわかったことなんですけど、A6用紙って1枚1アイデア描くのにちょうど良いサイズなんです。
1枚1アイデアだと、カードみたいに並び替えたり追加したりの編集がしやすくて。
あと、頭の中で考えていたことを紙に描いて貼るだけで、アイデアが自分から引き剥がされて。客観的に眺められるようになるんですよね。
アオキ
この方法になってから、1つのアイデアが次のアイデアを生む連鎖が起きて、アイデアの数もクオリティもどんどん上がるようになったんです。
その後、壁に貼るのはかえって編集を妨げることがわかって、ただテーブルの上にカードを並べるようになっていきました。
ハルタ
もともと、付箋を使ってたくさんのアイデアを出す方法って一般的にやられてますよね。でもあれだと、糊で貼っちゃうから動かしにくい。
A6用紙を机の上に並べた状態って、気楽に動かせるし、まとめたりひっくり返したりできる。自由な編集がすごくやりやすいんです。
ツノダ
僕も二人からやり方を聞いて、家でA6用紙のカードをバーっと描いて机に広げてみたんだけど、自由に編集可能であることとか、客観視できることとかがめちゃくちゃ良くて。
ツノダ
それまでもHINGEとかでA4用紙に向き合うことはもちろんやっていたわけだけど、なんて言うのかな。
うーんと、A4よりA6のほうが小さいのに…
アオキ
むしろ小さいからこそ思考のキャンバスが広がっていく感じ?
ツノダ
そうそう!A4サイズだとその範疇で考えるんだけど、A6サイズだと机全体を使って考えられるようになるのよ。
ハルタ
A6用紙は、広げた後に重ねて保存しやすいのも良いんですよね。僕たちの事務所には過去のプロジェクトのカードが全部保存してあります。
アオキ
数年前のカードを見直してたら新しいアイデア思いついたなんてことも頻繁にありますよね。そう言う意味ではこのA6用紙の束は財産とも言えるかもしれない。
ツノダ
なんかただのA6用紙がお札の束みたいにも見えてきたよ。
3.楽しく生み出す方法
ハルタ
さて、A6の用紙についてはこれくらいとして、次は説明書についても話しましょうか。
ツノダ
「アイデアを出すための方法」って、ビジネス本なんかもいっぱい出てるけど、ちょっと硬い感じするじゃない?
でも本当は、良いアイデア出しってめちゃくちゃ楽しいんだよね。
アオキ
そうですね、いつも涙が出るほど笑ってます。
ツノダ
だからそんな楽しさを大事にしたくて。今回は大人だけじゃなくお子さんも一緒に楽しんでいただけるような説明書を目指しました。
アオキ
僕たちが十年以上の活動から導き出した「こうやればアイデアは出てくる」という渾身のノウハウを、誰にでもわかりやすく、楽しい表現で伝えること。実は、ここが一番苦労したところですね。
ツノダ
ゲームで遊ぶみたいに、楽しくアイデアが出てくるようになってます。
ハルタ
詳しい内容は、実際に製品が届いてからのお楽しみということで。
4.いつでも側にあること
ハルタ
さて次に行きますよ。
安心の「ぺんてるのサインペン」を3本用意しました。
ツノダ
ぺんてるのサインペンって太いじゃない?ここが絶妙に大切なことでさ。太いから細かく描けない。だからこそ、アイデアの本質的な部分しか描けないのよ。
アオキ
太いペンなら遠くからも見やすいですしね。そして何よりも、チーム全員が同じペンで描くってことがすごく大事で。
ハルタ
みんな同じペンで描かれると、最初の方に言っていた「アイデアを個人から引き剥がす」とか「客観視する」っていう部分ですごく効果がありますね。
とくにサインペンは、絵や字の上手下手よりもアイデアそのものに目がいく気がします。
ハルタ
さてそして、最後に残ったのは、箱ですね。
ツノダ
A6サイズの紙を200枚以上入れられて、その横にサインペンを3本入れられる。そして、二重箱なので、フチに紙を立てられる。
アオキ
アイデア出し会議の時って「あれ?いま何の話をしてたんだっけ」ってなりがちじゃないですか。
ここに”お題”を描いて立てておけば、チームみんなで原点を見失うことなく、安心してアイデア出しに専念できるようになるわけです。
ハルタ
ちなみに、箱は紙製ですよね。
アオキ
はい。箱は、すでに好評いただいているSTACKと同じ工場で、ひとつひとつ九州の職人さんが手作業で作った、綺麗で丈夫な「貼り箱」を採用しています。
ツノダ
紙製なんだけど、ピシッとしてて、マットで、とっても綺麗だよね。
アオキ
やっぱり、どんなに良い道具も日常の中に溶け込まないと習慣にまではならないと思うんです。
こだわりのインテリアに置いてもノイズにならないよう、質の良さには配慮しました。
ツノダ
そして今回も、どこかにロゴは入ってるのかな?
アオキ
はい、もちろん!側面部にさりげなく、透明なロゴが印字してありますよ。
ハルタ
よく見ないと分からないくらいで、ちょうど良いですね。
5.自転車みたいに馴染むまで
ツノダ
そんなわけで
・A6用紙
・サインペン
・説明書
・箱
と全ての説明が終わったわけだけど。
なんちゅうのかな、まだまだこの製品の本当の魅力を伝えきれた気が全然しないんだよね。なんでだろ。
アオキ
今回のMETHOD(メソッド)は、実際に使ってみて初めて良さがわかるタイプの製品ですもんね。
ハルタ
正直、使ってもらっても最初のうちはピンと来ないかもしれないです。何度か使ってみて馴染んできた頃にようやく「おっ!?」っていう瞬間がくる感じ。
それまでは何度か試してほしいですね。
アオキ
自転車みたいなものですね。最初はみんな乗れないけど、一度乗れれば楽しくて便利なものになる。
他に何か言い残したことはありますか?
ツノダ
そうね。チームのための『METHOD』だけど、僕は一人の時も使ってて効果を実感してるから。
全ての『アイデアジャンキー』のための、溢れ出るアイデアを棚卸しするツールとしても、強くお勧めしたい!
ハルタ
僕たちが作ってきた製品の、その源泉となるMETHOD(メソッド)。
ぜひ手に取って、使ってみていただけると嬉しいです。
アオキ
初期ロットだけ。数量限定の特別価格にもなっていますので。
人類の創造性をさらに一段階引き上げる、僕らの「メソッド」を一緒に広げていけると嬉しいです。
よろしくお願いします!!