青木 前回は、最高のアイデアを生むための最もミニマルなツールHINGE を、ついに発表したわけですけど。


角田 おかげさまで大反響をいただいております!


青木 はい。正直、発売後3日間は「購入メールが鳴り止まない!」と、4歳の娘に何度も自慢してしまったほどです。みなさま、ありがとうございます! 


角田 まさに「ありそうで無かった」部分に「知らずに」ハマった感じで、これこそが僕たちのやりたかったこと。自分が絶対に良いと思ったものは、きっと他の人も良いと思ってくれるはず。それを信じて突き進んできて良かった!


治田 商品の発送は3月8日頃を予定していますので、ご予約いただいた皆様すみません、もう少々お待ちください。 


角田 というわけで、お話を続けましょうか。
これまでのお話をはじめから読みたい方はこちらの目次からどうぞ。



青木 今回はHINGEができあがるまでの試作の日々についてお話したいと思います。


角田 ちょっとだけ話を戻して。第2話の終わりのコピー用紙を最大限に活かす「何か」を作るぞ!の後に、具体的に何から始めたのかというところね。




4. 厳しい角田さん


青木 まずは、僕のほうでこんな感じのフタのついたクリップボードを自作してみました。




青木 まあ、ご覧の通り、これじゃあねえ。


角田 すごいねこれ、ザ・プロトタイプ!って感じ。セロテープいっぱい。「もう、すぐに試したい!」という衝動を感じるわ。  


青木 すみません。でも最初は、このクリップをオシャレなものに変更したら結構行けるんじゃないか、なんて思って。


治田 オリジナルのクリップが作れる工場とかないかなって探してましたよね。


青木 はい。それである日の風呂上がりに思いついたのが「いっそクリップなんていらないのでは?」というアイデア。たとえば、古い写真アルバムなんかで、紙の四隅を挟み込んで固定するやつとかありますよね。あんな感じ。
 



青木 でも、この四隅の三角形が思考の邪魔をするんですよね。


角田 視覚的なノイズは、アイデア出すときに意外と影響がでかいんだよね。


青木 それで思いついたのが、いっそ、紙の下側に小さなポケットを作って、そこで紙を保持すればいいんじゃないの?というもの。


角田 紙が隠れてはしまうけど、四角形にはなるというね。




青木 すぐさま紙のモックを作ってみたら、これが、意外と使いやすかったんですよね。クリップみたいにガッチリ固定しなくても、フタをつけてしまえば、持ち運ぶときに紙が飛んでっちゃうこともないし。




治田 あとは、ペンをどうするかですね。


青木 そうです。紙は保持できることがわかったけど、できればペン1本くらいは一緒に持ち歩きたいわけです。ペンを入れるポケット付きの試作を作ってみたんですけど。





青木  この方式だと、いちいちポケットからペンを出すという動作がわずらわしくて。 ここでヒントになったのが、治田さんの改造クリアファイルです。




青木 ファイルに小さな穴をあけて、ペンのクリップをひっかけておけるという方法。あれを真似て、すぐに試作しました。 




治田 これで、一枚の板材でできるシンプルな構造になったことがでかいですね。 ここから、かなりの数の紙試作を手作りしてましたよね。


青木 もう、朝事務所に着くなりすぐ試作して、次の日も試作して、毎日その繰り返し。 


角田 つくりたい!試したい!という衝動の日々。



青木 ある程度構造が確定した段階からは、紙の工場さんに依頼して、様々な種類の紙、いろいろな折り方や貼り付け方法を、そりゃあもう、たくさん作っていただきました。


角田 紙の工場さんには、大感謝だね。こんなにも試作をつきあってくれるところって、なかなかないから。


青木 そうです。ありがたいことです。
そして「これでいけるんじゃないか」と思ったところで




角田 「柔らかすぎる、、、ダメ!」って、僕が言ってね。




青木 角田さんがなかなか許してくれないんですよね。


角田 だって、クリップボードみたいに、テーブルがない場所でも使えるものが欲しいじゃん。


青木 材質を硬くするとフタの部分の折り曲げがうまく動かないとか、硬さと柔らかさを両立するという部分に矛盾があって、ここ、本当に難航しました。


治田 あと、素材が紙だと1週間くらい使ってるとフチの部分がめくれていっちゃったりとかしてね。




青木 使い倒すと、さらにどんどん問題が出てきて。これは紙ではダメだと壁にぶちあたりましたね。試作に付き合っていただいた紙の工場さんには申し訳なかったんですけど。


角田 じゃあ他の素材はないか?となって


青木 革を扱っている別の工場さんへ試作依頼しました。快く相談に乗っていただけて「これはいいものができそうだ!」って期待して試作を待ちました。その結果、、、、


角田 小学校の校長先生が持ってそう
な、重たくて豪華なファイルが出来上がって。




角田 わからなくはない。でも、なんか、ちがーう!というね。





治田 そうこうするうちに、ファイルやフォルダーでよく使われている、樹脂のシート材というのもありなんじゃないかということになって。



青木 樹脂のシート材は、最初、無機質すぎるというか味がなさすぎるというか。人工的すぎて、なんだか希望が持てなかったんですよね。


角田 でも見てみないとわからないからということで


青木 はい。ダメ元で工場に試作依頼をしました。 やったらやったで、折りの問題や接着の方式の違いなどから、設計を何度もやりなおしでしたけど。 





角田 試作を見てみたら、まさかの「めっちゃいいじゃん、これこれ!」ってなりましたね。


青木 この樹脂のシートって、防水なのはもちろん、インクが定着しにくい素材であり、強度もあって、さらに折り加工した部分は何万回曲げても折れないという柔らかさも合わせもっている素材なんです。


治田 紆余曲折あったけど、要求を満たす素材に巡り会えたということですね。

角田 笑っちゃうくらいたくさん試作したけど、諦めずに続けてみるもんやね。



 
治田 そんなこんなで、僕たちは試作も含めると、もう半年以上の間、毎日欠かさずHINGEを使い続けているヘビーユーザーになっているんですが


青木 はい、間違って家に置いてきてしまった日は、ソワソワしちゃったくらい手放せない道具になっています。


角田 これだけ長く使うと、独自の使い方も、いろいろ編み出されたりしてきているよね。


青木 そうですね。モノがシンプルなだけに、使う人次第で可能性が広がりますよね。


角田 使っている人同士で、アイデアが共有できると楽しいよね。 そのあたりも、このWebでとりあげていこうよ




青木 たしかに。では「こんな使い方あるよー!」というお話があったら、ぜひ問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いです。


角田 SNSでも大丈夫です。facebookやInstagram、twitterなどで、ハッシュタグ #idontknowtokyo をつけて投稿してもらえると嬉しいです。


治田 と、いうところで。まずは、目の前の出荷ですね。予約いただいた皆様、お待たせしてすみません。3月8日頃に出荷予定になりますので、もう少々お待ちください。


最高のアイデアを生む
最もミニマルなツール

HINGE Black

price : ¥1,200- ( 税込み¥1,296-)
size : W315 × D235 × H10
material : PP

Made in Japan





HINGE White

price : ¥1,200- ( 税込み¥1,296-)
size : W315 × D235 × H10
material : PP

Made in Japan


HINGE(ヒンジ)についてのお話は、今回でいったん終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。

「僕は、私は、HINGEをこんなふうに使っているよ!」などあれば、ぜひこのページ最下部の問い合わせフォーム、あるいは、facebookInstagramtwitterなどで、ハッシュタグ #idontknowtokyoをつけて投稿してみてください。



idontknow.tokyoからの第2弾製品についての記事は
3月後半から4月前半頃の掲載開始を予定しています。
こちらもぜひ、お楽しみに!



idontknow.tokyo
写真左から
治田 将之(ハルタ マサユキ)
青木 亮作(アオキ リョウサク)
角田 崇(ツノダ タカシ)
田久保 彬(タクボ アキラ)
でした。 


idontknow.tokyoへのお問い合わせは、下記のフォームからどうぞ。