2. いまさら気づいた共通点

角田 まずは僕たち3人が考えるときに、どんな道具を使っているかを見てみようということで。

治田 ラムネの話は将来の夢として、置いておいて。

青木 はい。すぐに手元にあったのは、まあ、普通に、紙とペンでした。 



青木 ちなみに僕はいつも、普通のA4コピー用紙を紙フォルダに入れて持ち歩いてました。TENTの焼印を押した特製紙フォルダです。




治田 僕はクリアフォルダにコピー用紙を入れてました。でもペンや定規を一緒に持ちたくて。自分で改造してペンホルダーを作ってましたね。




角田 僕は、むき出しのクリップボードにコピー用紙を挟んで、いつでも持ち歩いていた。でもカバンの中で紙がワシャワシャになっちゃうのが嫌でした。


青木 ワシャワシャって。紙が折れたり曲がったりとか、ですね。


角田 うん。とはいえ、フタ付きのクリップボードとかだと、なんか重たいんです。サっとすぐに書けないのが嫌で、ワシャワシャの紙のまま、仕方なしに、むき出しクリップボード使ってましたね。




青木 ここまで見渡して「あれれ?みんな、こだわりのノートやスケッチブックとかではなくて、普通のA4コピー用紙を使ってるじゃん!」と、いまさら気づいてしまった。


角田 すぐ手元に、不思議な共通点を見つけてしまった。僕もいろんなノートを試していた時代もあったらから、たまたまタイミングが合っただけとも言えるんだけど。


青木 しかし、なんで3人が3人とも、同じタイミングで、いま、コピー用紙に行き着いてたんですかね。 



治田 僕もこれまでに、いろんな種類のノートを散々使ったんだけど、アイデア出しやデザインを考えるためにはどうしてもしっくりこなくて。

 本当は、まっさらな大きな紙に、自由にガンガン描きたいのに、ノートだと、目の前に広がっている紙は横長なのに、縦の用紙が2枚並んでいるという使い方になってしまうんですよね。
 

青木 わかります。折り目があるから、もちろん真ん中には描き込めないし 。
紙が曲面になってしまっているのも、気にしだすと気になりますよね。




角田 僕はね、すごく落書きしちゃうの。でもその落書きが、他のプロジェクトで必要になったりするから、あとから移動したくって。



角田
 だからノートじゃなくて、コピー用紙みたいにバラバラになってたほうが、後からその落書きだけを集めてキャラクターの資料として成立したりするんだよね。



青木 うちの場合は、娘がグシャグシャに落書きしちゃうんですよ。真面目な打ち合わせのときにノートをパラパラめくってて娘の落書きがチラリと目に入ってしまうのが気まずくて。



青木 そういう意味でも、落書きと真面目なのとは、後から分けたいなあと思いましたね。




青木 いま気づいたんですけど、そもそもアイデアって、出そうと思って出すとかじゃないですよね。それこそ休日に娘と落書きしてるときにだって出る。

 だから「議事録ノート」「アイデアノート」みたいにあらかじめ分類しておくっていうのは無理なんですよね。アイデアは混沌から生まれるものなので。


角田 混沌とした、僕らの言葉で言うなら”沼”から生まれるんだもんね。ところで、ルーズリーフだとなんでダメなのかなあ。


青木 入手性ですよね、コピー用紙だとどこにでもあるし。あと、コピー用紙の、穴も罫線もないあのシンプルさ、自由さが「さあ考えるぞー!」ってテンションにさせますよね。


治田 コピー用紙だと、描いたスケッチを、机の上にいくつも並べて眺められるというのもいいですよね。ノートだと2つ前のページのスケッチと、今のページのスケッチを見比べるとかができなくて。




青木 あと、アイデア出しだけじゃなくて、打ち合わせのときもコピー用紙は便利なんですよね。たとえばプロダクトの断面図をささっと描いて、その場でみんなでそこに注釈を書き込むとか、ホワイトボード的な使い方もできる。


角田 その紙をそのまま相手に渡しちゃうなんてこともできちゃうし。


治田 工場に指示書を送らなきゃなんて時も、コピー用紙に描いた指示書をiPhoneで撮影して、写真として送付なんてこともよくやるよね。いちいち図面ソフトを立ち上げる暇がないときに。


青木 かなり急かされてますね。たしかに、出先とかで、きちんとした指示書を作成できないときって、こうしますね。





青木 そういえば、打ち合わせ中にコピー用紙を切ったり折ったりして、ちょっとしたラフモックを作ったこともありました。もはや筆記具というより、素材としての「白い紙」を持っていることがかなり頼もしく感じてますね。


角田 すごいなそれは。いつでも10枚くらいのコピー用紙を持っているっていう新しいライフスタイルだね。


治田 そんなすごい可能性だらけのコピー用紙ですが


角田 いざそれを日常使いするとなったら、僕のクリップボードみたいにワシャワシャになったりとか、いろいろ問題があるぞ、と。


青木 はい、コピー用紙という素材を最大限に活かす「何か」が、あるんじゃないか、と、模索する日々が始まりました。


角田 ラムネから、また随分と堅実なところに落ち着いたけど。


青木 ま、まずは手元から。1つずつ着実にいきましょう。


まとめ
コピー用紙ってこんなにすごい

・ノートよりも自由
・とにかく真っ白 でシンプル
・1枚1枚が独立している 
・描くだけの紙ではなく、ラフモックにも使える

だから僕たちは
コピー用紙を活かす「何か」が欲しい!  

次回、いよいよ製品の全貌が明らかになるっ

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